「保育園見学では、何を見ればいいの?」
「チェックしておいた方がいいポイントが知りたい」
初めての保育園見学に向けて気になる部分ですよね。
私には2人の子どもがいます。上の子はもう保育園を卒園し小学生です。
この記事では、保活を2回経験した今だからこそ思う、認可保育園見学で見るべき本当に大事なポイントをお伝えできればと思います。
- 子どもが実際に入園してから「保育園見学ではこういうところを見ておけばよかったんだ」と思ったこと
- 「園の保育方針や特徴というのは、幼児クラス(3歳以降)になると顕著に表れる」ということを上の子の園生活から感じたこと
この2つの経験に基づいて、私なりに思う【見学で見るべき重要ポイント】を書いております。
見学時間は短いです
見学時のチェックポイントをお話する前に1つお伝えしておきたいことがあります。
それは「見学時間は短い」ということです。
あくまで私の見学時の話になりますが、見学時間は平均して20分程度でした。
ですので、見学の間は、ぜひ五感をフルに使ってあれこれ見たり聞き耳立てたりしてみてください。
また、他の見学者もいますから、その中で自分だけあれこれ質問する時間はありません。
対応してくれる先生も、忙しい合間をぬって説明してくれています。
ですので、資料を見れば分かること(自治体が提供している情報や保育園のホームページを見れば分かること)を質問するのはできるだけ避けた方がよいかと思います。
貴重な見学時間を有効に使うためにも
- 自治体や園ホームページからの情報を読んでも分からないこと
- または読んでみて気になった点
- 見学の際に疑問に思ったこと
このようなことを質問するといいかなと思います。
チェックポイント① 先生がどのように園児に接しているか
「園児たちへの受け答えの仕方」「先生の話し方」など保育士さんたちがどのように園児に接しているかを直接自分の目で見ることができる。
私にとっては、これこそが保育園を見学する一番の目的でした。
園児と直接関わる保育士さんの雰囲気が、そのままその園の印象を作り出すような気がしています。
見学中に、もしイヤイヤしている子や喧嘩している子たちに先生が対応している場面を見ることができたらすごくラッキー。
こういう時に先生が子供に対してどんな接し方をしているかで、その園の保育の質をうかがい知ることもできます。
私が見学したほぼ9割の保育園では、見学者を見かければ先生方は「こんにちは」と元気に挨拶してくれました。
が、とある園では、見学者に気づいても挨拶もせず、1歳児の子供たちが遊んでいる様子をただぼーっと見てる(見守っているとは言えない)先生がいました。
かなり稀なケースだとは思いますが、こういう先生を見てしまうと「ここには通いたくないな」と思います。
(実際にこの園は希望からは外しました)
見学時間がお散歩の時間帯に設定されてしまうこともあります。
そうなると、園児がいない園の中を見学することになり残念なことも。
そんな時は、よくお散歩に行く公園を聞いておけば、後日子どもとお散歩のついでにその保育園の外遊びの様子を見ることができます。
正直、外遊びの様子を見た方がその園の本当の姿を見れると思います。
私は、見学終盤頃にお散歩から帰ってきた玄関先での様子を見れたり、幼児クラスは室内にいたのでその子たちの様子を見れたりなんてこともありましたよ。
チェックポイント② 外遊びについて
私が住んでいるのは、東京の保育園激戦区。
広い園庭があるような園は数少なく、そもそも広い園庭がある園は人気があって入れる気がしませんでした。
ですので、私の場合は、「園庭がない保育園が当たり前」という感覚で保活していました。
園庭がないからこそ聞いておきたい大切なポイントが
「どれくらいの頻度でお散歩に行くのか」
「どこの公園に遊びに行くのか」
「夏の水遊びはできるのか?水遊びはどこでするのか?」
上の子が通ってきた保育園も下の子が現在通っている保育園も、園庭はありません。
また、私が見学した保育園のほとんどが園庭はありませんでした。
園庭がないからこそ、保育園側もいろいろ考えてくれています。
- 歩ける範囲内のいろんな公園に連れて行ってくれる
- すぐ近くに大きな公園があるのでそこが園庭代わりになっている
- 行事の関係で午前中に外に行けなかった時は、夕方お散歩に連れて行ってくれる
また、真夏の時期は暑すぎて外遊びができません。
だからこそ、水遊びができるスペースがあるかどうかは私の中で重要視していました。
ビニールプールを設置して遊べるスペースがあるならそりゃ嬉しいけれど、保育園激戦区ではあまり贅沢は言ってられません。
ビルの2階部分に保育園があって、水遊びできるようなスペースがない園もあります。
だから、「小さくてもいいから水でバシャバシャ遊べるスペースがあるかどうか」が私にとっては大事でした。
チェックポイント③ SIDS(乳幼児突然死症候群)対策
SIDS(乳幼児突然死症候群)、名称を聞いたことがある方も多いと思います。
SIDSは、何の予兆や既往歴もないまま乳幼児が死に至る原因のわからない病気で、窒息などの事故とは異なります。
引用:厚生労働省 乳幼児突然死症候群(SIDS)について
令和元年には78名の乳幼児がSIDSで亡くなっているそうです。
SIDSの予防方法は確立していませんが、SIDSの発症率を低くするデータがあるということで挙げられているのが以下3つのポイント。
- 1歳になるまでは、寝かせる時はあおむけに寝かせましょう
- できるだけ母乳で育てましょう
- たばこをやめましょう
今までわが家が通ってきた複数の保育園でも、午睡中のSIDS予防対策はきちんと行っていました。
- 寝ている体勢のチェック
- 定期的なブレスチェック(0歳児は5分に1回、1〜2歳児は10分に1回)
- 顔色のチェック
うちの子たちはうつぶせ寝の癖があるので、「できるだけお家でも仰向けの体勢にするようにしてみてください」と先生に言われたこともありました。
うちの下の子場合、0歳から保育園に入れました。
そのため、子供の命に関わるSIDS対策については重要視していました。
見学時はどこの園でも「どのようなSIDS対策を取られていますか?」と毎回質問。
見学に行ったどの園も、「このように対策を取っています」と嫌な顔をせずに詳しく説明してくれました。
同じ自治体の認可保育園なので基本的な対策は同じでしたが、園によってはモニターを付けていたり、細かいやり方など若干の違いはありました。
チェックポイント④ 掲示されている園児の作品を見てみる
どこの園でも、園児が作った工作物や絵が、廊下や教室内に飾ってあると思います。
(時期によってはちょうど外してしまっている時もあるかも)
うちの上の子は、全部で3園の保育園に通いました。(途中転園をしています)
複数の園に通ったことで私が感じたのは、園児の作品に園の保育方針が表れるということです。(あくまで個人的感想ですが)
正直、0〜1歳に関しては先生の力を大いに借りて作品を完成させるので、顕著に違いは出ないかもしれません。
しかし、幼児クラスになると、一転かなり違いが出てきます。
どういうことか、実例を交えて説明させていただきます。
上の子が通っていたA園とB園の例
制作のテーマは「ひな祭り」
A園の場合
先生が事前に準備してくれたものを使って工作をします。
お雛様やお内裏様の顔や体の形のパーツを先生が画用紙を切って用意しておいてくれます。
園児は渡されたパーツに、目や口、洋服の模様などお絵かきしていきます。
最後に、大きな画用紙にパーツを貼って完成。
この時、全員、右にお雛様・左にお内裏様を貼ります。
園の廊下に飾られている作品は、描いた模様や色は違うものの、基本的な型は同じなので、すべて見事にそろっています。
B園の場合
B園では「ひな祭り」というテーマ内でどんな作品を作るかは園児が自由に決めます。
廊下に飾られている絵はみんな違っていて個性的。
お雛様だけ描いている子、折り紙を切り貼りしている子、三人官女のみを描いている子。
ここで私が言いたいのは、「どちらが良い・悪い」ということではありません。
親が、どんな保育方針の園に共感を持てるか、どんな保育活動をする園に通わせたいのかが大切なのかなと思います。
それを感じ取れる1つのツールが、園児たちの作った作品なのかなと個人的に思っています。
おわりに
保活を2回経験し、さらに上の子が保育園を卒園した今だからこそ思う、認可保育園見学で見るべき本当に大事なポイントをお話させていただきました。
- 先生がどのように園児に接しているか
- 外遊びについて
- SIDS(乳幼児突然死症候群)対策
- 掲示されている園児の作品を見てみる
保育園激戦区では、認可保育園の見学をしたとしても、希望順位の高い園に入れるとは限りません。
むしろ通えない確率の方が高いでしょう。
それでも時間を作って保育園見学をするのは、大切なわが子を預ける保育園選びだから。
短い見学時間の中でも、ぜひ、アンテナを立てて積極的に園の雰囲気を感じてみてください。